PitchSim
Physics-based Simulator

あなたの球を、
物理で可視化する

PitchSim(ピッチシミュ)

球速・回転数・スピン軸を入力するだけ。
3Dで軌道がリアルタイムに動く。

物理モデルに基づくシミュレーターです。誤差については物理の話をご覧ください。

App Storeで無料ダウンロード
UPDATE
Seam-Shifted Wake対応版 v2.0
2026年8月17日リリース
主な変更点
・SSW — 縫い目が生む「第4の力」を物理ベースで実装
・プリセット4種追加(うち2種は無料)
・ナックルを無料化
・力ベクトル表示(Magnus / SSW / 合成)
・投球比較を8球に拡張
・8/20より価格を¥2,500に改定(それまでは現行の¥1,800)。v1.xをご利用中の方は無償アップデート。
PARAMETERSリアルタイム変化
球速・回転数・Tilt・ジャイロ成分の4パラメータをスライダーで操作。動かすたびに3D軌道がリアルタイムで更新される。
STATSStatcast互換表示
横変化・縦変化・終速・ホップ成分をStatcastと同じ定義で表示。cm/inを同時表示してStatcastとの照合が簡単。
2D VIEW投手視点
ピッチャー方向から見た2Dビュー。ストレート・スイーパー・シュートの着弾点の違いが一目でわかる。
3D VIEW捕手視点
捕手の目線で球の着弾点を確認。複数球種のゾーン内外の違いが一画面で比較できる。
3D VIEW軌道モード
ピッチャーから飛んでくる複数球種の軌道を立体的に表示。ドラッグで自由に視点を回転させながら確認できる。
GRIP & SSW縫い目効果を体感
ボールをタップしてGRIP & SSWダイアログを表示。縫い目の向きを3軸で調整し、SSW ON/OFFで軌道の変化を比較できる。SSW最大化ボタンで最適な握り角度を自動探索。
使い方
パラメータを触ると
何が変わる?
4つのパラメータが球の軌道を決める。触れば触るほど、球の物理が見えてくる。
球速
速い球は変化が小さく、遅い球は大きく曲がる
Magnus力は球速に比例して大きくなるが、速い球は飛行時間が短いため変化量は小さくなる。球速と変化量はトレードオフ。カーブが遅いのに大きく曲がるのはこのため。
縦変化: 155km/h → 24.8cm 130km/h → 27.7cm
回転数 (rpm)
回転が多いほど軌道は曲がる
rpm=0はナックルボール的な直線落下。2500rpmを超えると変化量が大きく増える。
rpm 1000 → 2500ホップ約3倍
回転軸(Tilt)
軸の向きで変化の方向が決まる
Statcast準拠の捕手視点時計表示。12:00=バックスピン(ホップ)、6:00=トップスピン(沈む)、9:00=スイーパー方向。
9:00(270°)スイーパー方向
ジャイロ成分
螺旋成分でMagnus力が落ちる
0°は純粋なバックスピン(Magnus力最大)。増やすほどActive Spinが下がり変化量が減少。90°でほぼ変化ゼロ。
gyro 0° → 45°Active Spin 100%→71%
球種ガイド
15球種のプリセットを
用意しました
選ぶだけで典型的な軌道を再現。そこから自分の球に近づけていく。
右投げ・左投げどちらにも対応。回転軸は自動で鏡像反転されます。
※ 以下の回転軸・時刻表記は右投げ(捕手視点)での値です。
ストレート
4-Seam Fastball
12:00 / gyro 11°
バックスピン・伸び感
ツーシーム
2-Seam Fastball
1:04 / gyro 23°
腕側に沈む
シンカー
Sinker
1:30 / gyro 30°
ゴロを打たせる・SSW効果大
チェンジアップ
Changeup
12:50 / gyro 15°
球速差で沈む
カーブ
Curveball
7:40 / gyro 11°
縦横に大きく曲がる
スライダー
Slider
7:50 / gyro 36°
鋭く縦横に曲がる
ジャイロSL
Gyro Slider
9:00 / gyro 75°
Magnus力微小・重力で縦に落ちる
カッター
Cutter
11:20 / gyro 24°
ストレートからカット
スイーパー
Sweeper
8:50 / gyro 35°
大きく横に曲がる
シュート
Shoot
3:00 / gyro 15°
内角へ曲がる
スプリット
Split Finger
4:30 / gyro 50°
流れて鋭く落下
フォーク
Forkball
2:16 / gyro 40°
腕側に流れて落下
SSW ↘
SSW Demo
1:30 / gyro 35°
ONで腕側+沈み増大
SSW ↖
SSW Demo
7:40 / gyro 35°
ONでライズ+グラブ側変化
ナックル
Knuckleball
擬似ナックル。sin波合成によるランダム外乱で揺れを近似。実際の縫い目位置による瞬時SSW計算ではない。
SSW
Seam-Shifted Wake
縫い目が生む「第4の力」
投球に作用する力は、重力・空気抗力・Magnus力の3つだけではない。縫い目の向きによって空気の剥離が非対称になり、Magnus力とは別の力が生まれる。これがSSW(Seam-Shifted Wake)。
ボール進行方向の断面図。縫い目が上下の特定角度範囲(-6°〜18°)(緑)に入ると気流の剥離点がずれ、SSWが発生する。オレンジ=縫い目がない時の剥離点。
ツーシームを捕手視点で見た図。緑○側に縫い目が集中し、黄○側に縫い目がないとき、この非対称によって赤矢印方向にSSW力が発生する。点線矢印はボールの回転方向。
SSWの詳細解説 — baseballaero.com(Barton Smith)
v2.0ではボールをタップして「GRIP & SSW」ダイアログを開き、縫い目の向きを3軸(ツーシーム系は「ひねり」のみ)で調整してSSWの効果を体感できる。SSW ON/OFFで軌道の違いを比較したり「SSW最大」ボタンで最適な握り角度を自動探索することも可能。
※ ストレートはSSW効果がほぼないため、ナックルは擬似モデルのため「GRIP & SSW」ダイアログ非対応
※ SSW効果はダイアログを開いた時点の「球速」「回転軸」「ジャイロ成分」を元に算出される(回転数はSSWに影響しない)
iPad版の画面。SSW ON/OFF(ゴールドリング=SSW)の比較。SSW ON の状態ではボールに縫い目が付きます。
3Dビュー左下に力ベクトルを表示。M(水色)= Magnus力、S(オレンジ)= SSW力、T(白・破線)= 合成力。矢印の向きと長さで各力の方向・大きさをリアルタイムに確認でき、SSWがMagnusとどう合成されて軌道を変えるかが視覚的にわかる。
JUDGEMENT
2つの判定モードで
ストライクを検証する
PitchSimはABSと公式ルールの2つの判定基準を搭載。同じ投球でも判定が変わるケースをリアルタイムで可視化できる。
ABS(自動判定システム)
MLB ABS Challenge準拠。ホームベース前面の2D平面上で、ボール中心がゾーン境界からボール半径(3.7cm)以内ならストライク。MLBで導入が進んでいる新しい判定方式。
公式ルール(3D判定)
ルールブック準拠の立体判定。ホームベース上空の五角柱(ストライクゾーン)をボールが1点でも通過すればストライク。急変化球がベース手前でゾーンをかすめるケースも拾える。
⚠️ 判定が分かれる時
ABSと公式で結果が異なる場合、JUDGEMENTパネルに警告が表示される。大きく曲がる変化球(カーブ・スイーパー)でよく発生する。両モードを切り替えながら同じ投球を比較してみてください。
Statcast 連携
Statcastの数字を
3Dで体感する
Baseball Savantで見た数字をそのままPitchSimに入力できる。「なぜあれだけ曲がるのか」が3Dで見えてくる。
ダルビッシュ有 2025 スイーパー
球速82.8 mph = 133.3 km/h
回転数2745 rpm
回転軸 (Tilt)8:30 (C)255°
ジャイロ成分65 ° = Active Spin 42%
※ Statcastの回転軸には2種類あります。

Spin-Based: 回転の向きから算出した純粋な軸。PitchSimのTiltはこちらに対応。

Observed: 実際の変化量から逆算した見た目の軸。縫い目効果(SSW(Seam-Shifted Wake))を含む。

v2.0ではSSWを物理ベースで実装したため、Spin-Based(回転ベース)の値を使えば、SSWによる追加変化は自動で再現されます。
物理の話
正直に言います。
誤差はあります。
完璧なシミュレーターは存在しない。でも、誤差の理由がわかれば、パラメータを探る面白さが生まれる。
🎯
Nathanモデルに基づいて設計
イリノイ大学Alan Nathan教授の野球物理モデル(2008)をベースに実装。縦の変化量は主要球種でNathan理論値と±15%以内で一致。
✓ 物理的妥当性を確認済み
📐
縦の変化量はStatcastと±3in以内
MLB実測データにキャリブレーション済み。4-Seam・カーブ・シンカーはStatcast MLB平均と2in以内で一致。v2.0ではSSW実装により、スライダー・カッター・スイーパーの精度も改善。
✓ SSW実装で精度向上
⚠️
誤差の主な要因
① gyro角はStatcastに非公開で推定値(±5-15°の不確かさ)
② リリースポイントは固定値(高さ・前後・左右)
入力が正しければ合うレベルに到達
🔬
SSW — v2.0で物理ベース実装
Seam-Shifted Wake(SSW)とは、縫い目の向きによって空気の流れが非対称に剥離し、Magnus力以外の力が生じる現象。ユタ州立大学Barton Smith教授の研究に基づく。SSWはほんの数度の握り角度の違いで変化量が大きく変わる繊細な現象であり、シミュレーションと実投球が必ずしも一致するとは限らない。「SSWがどう効くか」を物理的に体感するためのモデルとして使ってほしい。
実装済み・実投球との差は残る
📍
リリースポイント — 今後対応予定
現在のリリースポイントは固定値(高さ2.054m・前後と左右は未対応)。実際の投手はリリースの高さ・エクステンション・左右位置がそれぞれ異なり、軌道に影響する。Statcast・Rapsodoはこの3パラメータを実測値として記録しており、将来バージョンでの入力対応を予定している。
将来のアップデートで対応予定
🔍
だからこそ、探る面白さがある
「なぜStatcastと数字が違うのか?」を考えながらgyroや回転軸を調整すると、その球種の物理が理解できる。答えを見るより、答えを探すツール。
STATSが「−」になるケースについて
以下の場合、該当項目が「−」で表示されます。

地面着弾:ボールがホームベースに届く前に地面に落ちた場合。全STATSが「−」になります。

ベースライン地面着弾:本球はプレートに届いているが、「スピンなし基準軌道」が地面に落ちる速度域では、ホップ成分が計算できないため「−」になります。Magnus力があってこそ届く球速、という意味で物理的に正しい動作です。

ナックルボール:ランダム外乱モデルのため変化量が不定です。終速のみ表示されます。
投球モデル
球速に応じて
投球角度が変わる
低速球ほど上向きに、高速球ほど下向きに投げ出すことでゾーンに届かせます。PitchSimはこれを再現するため、球速帯ごとに投球角度を自動調整します。
90〜99 km/h 上向き −4.5°
120〜129 km/h わずかに上向き −0.25°
140〜149 km/h わずかに下向き +0.5°
150 km/h 以上 下向き +1.5°
※ 角度はターゲット到達のための投射角に加算される補正値。球種によりさらに±1°の補正を加える。
シミュレーション設定値
計算に使っている
物理的な数値
PitchSimは以下の固定値をベースに軌道を計算しています。
投手・マウンド
リリース高さ2.054 m
投球距離18.44 m
打者・ストライクゾーン
打者身長(デフォルト)1.80 m
ゾーン上端0.963 m (身長×53.5%)
ゾーン下端0.486 m (身長×27%)
ゾーン幅0.435 m (MLB公式)
打者目線マウンドから 18.24 m
ホームベース周辺
ダート円半径3.96 m
更新履歴
v2.0 2026年8月17日
SSW(Seam-Shifted Wake)を物理ベースで実装。GRIP & SSWダイアログで縫い目の向きを3軸調整、SSW ON/OFF切替、最適握り角度の自動探索に対応。力ベクトル表示(M/S/T)、ボール縫い目描画を追加。プリセットを11→15球種に拡充(シンカー・カッター・SSWデモ2種を追加)。比較機能を4→8球に拡張。ナックルを無料化。カラーパレットを15色に最適化再設計。
v1.1 2026年6月10日
iPad対応(横固定2カラムレイアウト)。
v1.0 2026年5月30日
初回リリース。Nathanモデルに基づく物理シミュレーション、11球種プリセット、4視点3Dビュー、ABS/公式ルール判定、Statcast互換表示、4球比較、ナックルボール、左右投げ対応。

まず触ってみる

パラメータをいじるだけで
野球の物理が見えてくる

App Storeで無料ダウンロード